恋人のモノクロームの記憶
「いつか 僕が 幸福な世界の 革命戦士として 生まれ変わったとき」
虚ろな みなしごだった
わたしの
冷えた魂を引き取って
、
「うすれゆく 意志が 最後に看取ったもの」
生身の
心で 暖めてくれた
あなたの優しさは、
「歪んでいった 君の眼 その中の
やわらかな静謐・・・・・・」
その 哀しい清らかさのために
時間を 永久に置き残したまま
凍りついてしまった。
灰色の2月の
暗い山の 別荘で。
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